こんにちは。
今日は、BTO(Build To Order)についてお話します。
BTOは「受注生産」、注文を受けてから作り始めるパソコンをことです。
有名なところで、ドスパラなどがあります。
メーカー製パソコンだと自作パソコンのパーツを使うことが難しく、カスタマイズもほぼできませんが、BTOで購入した場合、自作パソコンのパーツを使って、BTOの会社が代わりに組み立てて、完成品を販売してくれます。
つまり、中身は自作パソコンそのものです。
なら、自分で自作せずに済むから楽で、高性能なパソコンが手に入るならここでいいじゃん。となりそうですが、もちろんメリットばかりではありません。デメリットもあります。
このデメリットが結構、大きいので、注意が必要です。
デメリットとは、
①自分で作るより高くなる。
☑作るための人件費、その他コストが本体料金に含まれる。(もちろん購入明細には載りません)
☑送料がかかる(パーツ単位で買った場合、だいたいのショップでははかかりません)
☑カスタマイズすると高くなる仕組みになっている。(標準の構成だとちょっと足りないなというところが出てきますが、そこを変更すると一気に値段が上がってしまう)
②見えないところでコスト削減
消費者が考えることは、だいたい決まっていて、安くて性能の良いものを希望します。
しかし、CPUやグラフィックボードを削ってしまうと、性能が低くなり、消費者にバレてしまいます。
そこで削られる部分は、冷却パーツ、ケース、電源ユニット、マザーボードです。
直接、性能には影響しないため、ここなら消費者に気づかれないのです。
もし、自作を自分でしている方なら、分かる人も多いかと思いますが、ここを削ると、その後のパーツの入れ替え時に新しいパーツに交換できなかったり、PC全体の寿命に直結します。
自作パソコンのメリットである「パーツの入れ替えだけで性能アップが簡単に」というところを潰してしまうことになるのです。
③パーツ本来の保証が受けられなくなる
自作パソコンのパーツは、本来パーツひとつひとつにメーカー保証があります。
しかし、BTOのパソコンはほとんどの場合、BTOで購入した会社の1年無料保証しかありません。さらに各パーツごとではなく、パソコン全体の保証となるため、修理となればパソコンごと送り返すしかありません。送料も自己負担になるでしょう。
自作パソコンを自分で組み立てれば、メモリであれば永久保証が多いですし、グラボも場合によっては3年保証、電源ユニットは5年保証などメーカーによってはかなり長期の保証をつけてくれています。
しかし、BTOで購入してしまうと、各パーツの保証書、領収書や箱もなく、BTOの会社の商品として売られてしまうので、こういった保証はまったく受けられないのです。
BTOの会社の有料の長期保証に入るのはさらにもったいないでしょう。
ここが、BTOのデメリットです。
「作るのは面倒だから、楽したい。安くパソコンがほしい。」
これは誰もが思うことで、ここ疎かにすると、結局高いお金をパソコンに払っていたということになりかねません。
「お金がない。」という人ほど、自分でパソコンを作ったほうが、長期的に見て節約になりますよ。
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